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2012年08月27日
ポニー・テール
再婚同士の連れ子同士の姉妹の話です。
お母さんを亡くして、お父さんと二人暮らしが長かった泣き虫で寂しがり屋の小学四年生の女の子と、
両親が離婚して、何かに期待することを諦めてしまった不器用な小学六年生の女の子。
そんな二人が姉妹になって、妹はお姉ちゃんのサラサラのポニー・テールに憧れるんです。
なかなか打ち解けてくれないお姉ちゃんのことを、少しずつ理解していき、
そして優しくて明るい新しいお母さんが大好きになっていきます。
でも、死んでしまったお母さんのことも忘れられなくて、事あるごとに泣きじゃくりながらも成長していきます。
子供って、言葉が足りないんですよね。
そして、自分で自分の気持ちを持て余して、自分が何者なのかが分からない。
小学四年生の女の子だったことも、六年生の女の子だったこともある私としては、
懐かしくも甘酸っぱいような気持ちになりました。
重松清の小説は、いつもホロっと温かい気持ちにさせてくれて、しんみり泣けます。
Posted by ゆゆみ at 17:10